現場レポート

2025.12.05

職種紹介【音声】

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仕事内容

音声の主な仕事は、マイクを用いて収音した人の声や競技音などをミックス(調整)して、コンテンツとして仕上げることです。
主な業務としては「ミキサー」と「フロア」があります。

・ミキサー
制作スタッフと番組の内容や演出について打ち合わせを行い、マイクの種類、マイクの置き場所、使用本数等についてプランニングを行います。本番では、プランニングに沿ったマイクにて収音した出演者の声、歓声、ナレーション、競技音、楽器音などの音質を調整しミックスします。

・フロア
番組の内容に応じてミキサーがプランニングしたマイクをセッティングします。ピンマイクの位置について出演者と直接交渉したり、競技者のそばでガンマイクを振るなど、収音したい「音」に最も近い位置で業務を行うため、新人は常にドキドキものです。

入社後のキャリアアップ

配属後、初めは研修として様々な番組のフロア業務に就き、機材の把握やピンマイクの付け方等から学んでいきます。マイクのセッティングはもちろんですが、ミキサーや制作スタッフとコミュニケーションを取り、収録を円滑に進めるための重要な役回りを担うことになります。

フロア業務を2〜3年経験した後、ミキサーとしてマイクの本数が少ない番組のミックスを担当するようになります。
その後、本格的にミキサー業務を担当し、チーフミキサーとしてレギュラー番組を持つようになります。

1日のスケジュール

   

音声に向いているならこんな人!

・コミュニケーション能力がある人
 技術、制作、美術スタッフはもちろん出演者と直接やりとりをすることもあります!

・機材に興味がある人
 知らない機材や新しいシステムと日々出会うので飽きません!

・音楽やスポーツに興味がある人
 プロの演奏、プロの技を近くで体感できます。

・周りを見渡せる人
 ピンマイクをつけるだけでも衣装や髪型、タイミング等、気遣う点がたくさん!

・人がすきな人
 出演者等、初対面の人ととも多く関わる為、毎日が刺激的!

数字で見る音声

音声の仕事で1番思い浮かぶのは、もしかしたらこのようなガンマイクを持った姿ではないでしょうか!
約1kg。意外と重くはなさそうと感じるかもしれませんが、竿を2m,3mと伸ばしていくと・・・
長さに比例して体感もどんどん重くなっていきます。安定して音を録るためには筋力もですが、何より自分のやりやすい持ち方を見つけることが近道かもしれません。これには経験あるのみ!

マイクといってもたくさんの種類がありますが、主に「ワイヤレスマイク」「有線マイク」の2つに分類されます。
マイクの数は番組の規模によりますが、どのジャンルでもWLと有線を用途によって使い分けて収音していきます。特番になるとそれぞれ上記の2倍以上の本数になることも!
ですが、多すぎて手に負えなくなってしまっては元も子もありません。多ければ多いほど良いという訳でもないのです。
いかに少ない本数で効果的に良い音を録るか、このような考えも音声には必要です!

この中から、ミキサーとフロアに分かれて業務に就きます。バラエティ番組や音楽番組等はこの他にもPA(音響)スタッフが加わることもある為、総勢40名程になる現場もあります。規模が大きくなればなるほど、統率力やチームワークが重要になります。

音声のTOKIMEKI POINT

☆最前線で音を聴くことができる!

音楽番組におけるリハーサル時の歌声や演奏、スポーツ中継における目の前の選手の声や競技音など、普通では経験できない距離感で直接「音」を聴くことができます。こうした経験を活かし、ミキサーが欲しい音をうまく収音することで、番組のイメージに合ったミックスを視聴者に届けることができます。


☆想定外な事態にも臨機応変に対応する!

狙った音を収音するのは当たり前の世界ですが、その一方で「スポーツ選手の絶叫」、「乱入してきた芸人」、「急に話を振られたお客さん」など想定外の事態に対応する瞬発力と判断力も必要です。突発的な状況が発生しても、慌てずにフロアとミキサーが阿吽の呼吸で連携し音を録る!

この瞬間、他では味わえないやりがいを感じます。