畠山さん

中継やスタジオのカメラでは、下積み期間はカメラアシスタントと呼ばれます。配属されてからはひたすらケーブル巻きの練習から始まります。ハンディカメラの丸巻き、スタンダードカメラの八の字巻きが全ての基本になります。また、カメラマンの特徴を覚えることも重要になるようになってきます。私はファインダーの角度やズーマーの重さなどのカメラマンごとの癖を覚えていましたね（笑）私がCAをやっていた当時の話なので、今がどうかはわかりませんが…（笑）

佐藤さん

もう今はそこまでやっていません（笑）

畠山さん

時代ですね（笑）今の時代の話に戻すと、最近はカメアシとしての下積みが１〜２年と短いので、カメラマンになるための練習をすることが大切になってきます。

猪瀬さん

佐藤くんはカメアシ何年くらいやった？

佐藤さん

僕はもう配属されたらすぐにCX（フジテレビ）に出向してしまったので、入社1年目の10月とかにはカメラを振っていましたね。アシスタントの期間が少ないので、あまりアシスタント時代のエピソードトークとかはできないんですけど…（笑）

畠山さん

カメラマンをやらなければいけないっていう状況に置かれたんだもんね（笑）まあでも、どの部署でも同じだと思うんですけど、スタッフの顔と名前を覚えたり、機材の扱い方を覚えたりしないとカメラマンにはなれないので、新入社員はまずは色々なことを覚えるところから始まりますね。

室伏さん

私たちスポーツENGでは、カメラアシスタントという呼び方ではなく、VEと呼ばれるアシスタント期間を過ごします。まずは新入社員として配属された後、現場に慣れるためにもカメラマン・先輩VEの後ろについて3人目として現場に出ます。私たちスポーツENGではカメラマンとVEの2人で現場に行って仕事を行うため、カメラだけでなく音声や照明、カメラの色味の調整など、VEが覚えないといけないことはたくさんあります。3人目として現場について行くことにより、先輩VEの動きを見て仕事を覚えます。1〜２ヶ月ほどで、VEとして独り立ちし、カメラマンと2人で現場に出ることになります。

猪瀬さん

VEとしての下積み期間は５〜６年ぐらいで、人によって、またタイミングによってだいぶ差があります。基本的には1台のカメラとカメラマン・VEの2人で現場に行くことになるので全てを把握しておかなければならないことや、制作と関係性を作っておかなければならないので、中継やスタジオと比べるとどうしても下積み期間が長くなってしまいます。

林口さん

報道技術は、スポーツ撮影取材と同じような感じで、入社したらまず先輩カメラマンとVEの後ろにつく3人目として現場に出て、仕事に慣れていくというのが基本の研修の形になります。仕事のやり方や機材を覚えて、入社半年くらいでVEとして独り立ちするのですが、VEという呼び方ではありますが、カメラアシスタント・音声なども含めたトータルの役割を担います。そして、TD（テクニカルディレクター）の仕事も担うこともあるので、制作との窓口になったり、安全管理の責任を担ったりする大切な仕事もあります。そのほかにも、IPや中継車のシステムなど、現場によって異なる機材を使用するので、それぞれを覚える必要があります。また首相官邸や各省庁、警察署など、現場によって様々なルールがあるので、そういった細かいルールも覚えていかないと、各所からお叱りを受けることになってしまうので、機材なども覚えつつ、ルールもしっかり覚えるというのが大切になってきますね。

猪瀬さん

報道とスポーツという畑は違えど、仕事の内容は近いかもしれませんね。でも、Tシャツに短パンみたいな服装で首相官邸に行ったら、怒られますよね？（笑）

林口さん

お…怒られますね…（笑）

猪瀬さん

私はスポーツが好きなので、ほぼ毎日スポーツに携わることができることが私のトキメキです。

畠山さん

コードブルーのドラマのアシスタントをやらせていただいた時に、撮影の序盤で新垣結衣さんに「一緒に頑張りましょうね」と言われた時はトキメキましたね。…っていうのは余談で、どの現場でもその日の最高潮な瞬間を切り抜きたいと思って日々仕事をしているのですが、それを切り抜くことができた時は1番のトキメキなのかなと思います。

林口さん

私が今の報道技術に来る前の制作技術のカメラマン時代の話なのですが、プロ野球のインタビューの仕事で磯山さやかさんとご一緒した後、全く別の番組のスタジオ収録でお会いした時に声をかけていただいた時は嬉しくて、そういう巡り合いというのもトキメキの一つかなと思います。真面目な話をすると、自分のカメラで撮ったその瞬間の映像を世の中に届けることができることがトキメキだと思います。

室伏さん

スポーツ選手の取材をしていると、その選手の素の姿を見ることができることも楽しいですし、憧れの選手やチームを撮影することができることが、この仕事のトキメキだと思います。私は新潟出身なので、サッカーの取材でアルビレックス新潟の取材に行くことができた時はトキメキましたね。

佐藤さん

「やりたいことができること」これがfmtで仕事をしていて感じることができるトキメキですね。

佐藤さん

コミュニケーション能力が高い人がこの仕事には向いていると思います。学生のうちはたくさん遊んでください！

室伏さん

どうせしなければならないのであれば、辛い仕事より楽しい仕事の方が良いと思います。非日常的な毎日を送ることができるこの会社で、自分の「楽しい」を見つけて一緒に頑張りましょう！

畠山さん

この仕事はもちろん辛いこと・大変なこともありますが、その中でも楽しみを見つけることが大事だと思っていて、その仕事の最中は辛くても終われば必ず達成感を得られるので、ポジティブに何事もとらえることを大事にしてほしいと思います。

林口さん

fmtの仕事は多岐に渡るので、学生の皆さんの興味がある仕事・やりたい仕事は見つかると思います！どんな小さなきっかけでもいいので、fmtに興味を持って、応募してもらえるといいなと思います！

猪瀬さん

どんなことに対しても、少し失敗しただけで諦めることなく、挑戦し続けて欲しいと思います。人生１度きりなので、後悔しないように頑張ってください！